ケアしたいけど時間がない…産後ママの本音から始めます
こんにちは
いくじサポートビーズの木下ひろえです。
「体を整えたほうがいいのは、わかってるんです」
「でも、そんな時間ないです…」
これは、産後ママから本当によく聞く言葉です。
朝から晩まで赤ちゃんのお世話に追われ、気づけば自分のことは一番後回し。ストレッチやセルフケアの記事を見て
「できたらいいけど、時間がない」
「腰も背中も痛いけどガマンするしかない!」
「子どもを預ける人がいない」
助産師として出会うママ達は、”ケアしたいけどできない自分”を責めている。
でも、産後のセルフケアは、頑張ってやるものではありません。
時間も気力もギリギリの今だからこそ、「少しでいい」「完璧じゃなくていい」ケアが必要です。
長い運動や特別な道具がなくても大丈夫。
産後の体の状態に合った“ポイント”を押さえて、ちょっとずつ回復を助けることはできます。この記事では、「忙しくてもできる」「これなら続けられそう」な産後ママのためのセルフケアを、助産師の視点から厳選してお伝えしていきます。
「何もできていない」と落ち込まないで!
「できることからで大丈夫」 そんな気持ちで、読んでみてくださいね。

セルフケアが続かない理由は「頑張りすぎ」
産後ママのセルフケアがムリだと思う理由は、とてもはっきりしています。
それは、「ちゃんとやろう」としすぎてしまうこと。
たとえば、
「毎日ストレッチを15分」
「骨盤体操を朝晩欠かさず」
やってみようと思っていると、赤ちゃんが泣いたり予定がずれたり… 「やっぱり私、続かない」「向いてないのかも」自信を無くしてしまう。
もちろん、続かない原因は意志の弱さでも、ママが悪いわけでもありません。産後の体と生活リズムに合っていないケアを選んでいるだけなのです。
そもそも産後は、睡眠も細切れで体力も回復途中。そこに「毎日きちんとやるセルフケア」を足すのは、負担を増やしているようなものです。頑張るほど、体も心も疲れてしまいます。
さらに、「効果が出るセルフケア=ハード」と思い込みがち。でも実際には、産後の体はとても敏感。短く・やさしい刺激で、十分に反応します。むしろ、強い刺激は要注意です!
セルフケアが続かないのは、あなたのせいではありません。
やり方と考え方が、今の体に合っていなかっただけ。
ここに気づくことが、次の一歩になります。
産後の体を整えるために必要なのは「3つのポイント」だけ
産後のセルフケアがうまくいく「ポイント」。助産師として、「これだけやって」と思うのが、次の3つです。
1つ目は、骨盤まわりを意識すること
産後の体の土台は、まだ安定していません。お腹やお尻、骨盤の内側の筋肉が十分に戻っていない状態で、いきなり強い全身運動をすると、かえって腰や股関節に負担がかかります。まずは、骨盤を「締める・ゆるめる」をやさしく感じるくらいのケアが、回復の近道です。
2つ目は、呼吸を整えること
浅い呼吸が続くと、体はずっと緊張モードのまま。産後は寝不足や不安で呼吸が浅くなりがちですが、ゆっくり息を吐くことで自律神経が落ち着き、筋肉もゆるみやすくなります。
3つ目は、血流を促すこと
冷えやむくみは、「体が回復に必要なものを十分に運べなくなっているサイン」。温めることで血の巡りがよくなり、疲労物質も流れやすくなります。激しい運動より、温める・ゆるめるケアのほうが、産後の体には合っていることが多いのです。
つまり、産後のセルフケアは「頑張る」より「整える」。
まず、この3つを押さえるだけで、体の回復がぐっと進みます。
小さなケアでも体は変わる
ここまで読んで、「これならできそうかも」と感じた方もいれば、「こんな小さなことで本当に変わるの?」と思った方もいるかもしれませんね。
この疑問は、とても自然です。
「この体を変えるには、かなり頑張らないといけない」「汗ばむくらいの運動は必要」「続けないと意味がない」と思いますよね。でも、産後の体はその前提が当てはまりません。
育児講座で深呼吸をお伝えした後、「毎日は無理だけど、寝る前とか、イライラした時に深呼吸。冷蔵庫の前に貼ってやってました」というママ。
たった数分。それでも数週間で、「朝の体の重さが違う気がする」「イライラが減りました」と話してくれました。
産後の体は、ダメージを受けた直後だからこそ、とても反応が早い状態です。
だから、100点のケアを目指すより、10点をこまめに重ねるほうが効果的。
「できない日」を責めるのは、体を緊張させてしまうので、ご注意を!
セルフケアはお守りだと思って下さい。気軽に続けると、必ずからだがラクになっているのを感じます。
今日からできる体を整えるセルフケア3選
ここからは、「これならできそう」と思える具体的なセルフケアをご紹介します。
どれも時間をかけず、完璧を目指さない、”気持ち良い~”を目標にして下さい。
① 骨盤まわりを意識したゆるいストレッチ
仰向けで寝て、両ひざを立てたまま左右にゆらゆら倒すだけ。回数も時間も決めなくて大丈夫です。骨盤の周りが「ほどける感じ」があれば十分。授乳や抱っこで固まりがちな腰回りを、やさしく緩めてくれます。

② 深く息を吐く呼吸
吸うことよりも「長く吐く」を意識してください。
ふーっと息を吐くだけでも、自律神経が落ち着き、体の緊張が抜けやすくなります。
赤ちゃんの寝かしつけ時に、ママがリラックスできると赤ちゃんの寝つきは良くなりますよ。

③ 温めるケア
・白湯を一口飲む
・お腹や足首、首を冷やさない
・寝る前に足をさする。
どれも立派なセルフケアです。
温めることで血流がよくなり、体のすみずみまで巡ります。

大切なのは、「全部やりきる」ことではありません。
どれかひとつ、思い出したときにやる。それで十分です。
体を整えると気持ちまで楽になる理由
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
産後のセルフケアは、「頑張るもの」ではなく、今の体に合ったやさしい関わり方を選ぶことだとお伝えしてきました。
・骨盤を少し意識する。
・呼吸をゆっくり吐く。
・体を温める。
実際に続けたママたちからは、
「体だけじゃなく、気持ちも少し
楽になりました」
という声がよく聞かれます。
これは偶然ではありません。
体のこわばりや痛みが続くと、
知らないうちに心も緊張し、
不安やイライラが強くなりやすい
のです。
次の記事では、「体を整えると、なぜ心まで楽になるのか」を、助産師の視点からさらに詳しくお話しします。
セルフケアは、体のためだけではなく、あなたの心を守るためのケアだという事に気付いていただけたと思います。
ぜひ、次の記事も続けて読んでみてくださいね。


